健康診断・予防接種
PREVENTION
フィラリア・ノミ・ダニ
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フィラリア
フィラリア症は、蚊が媒介する寄生虫が心臓や肺動脈に寄生して起こる命に関わる病気です。フィラリア症の治療はどんな方法をとっても身体に負担がかかり、命の危険を伴います。正しく予防することで防ぐことができる病気ですので、確実な予防をしましょう。
犬糸状虫という名前ですが、猫にも感染することがわかっており、猫の突然死の原因になることもあります。
猫の場合でも予防が最善の方法です。 -
ノミ・ダニ
ノミやダニは最も一般的な寄生虫です。森や林だけではなく、町の公園や川に生息しているので、散歩のたびに遭遇する機会はたくさんあります。
予防や駆除をせず、ノミやダニが付いたままにしておくと、アレルギーが発症したり、おなかに虫が入ってしまったり、動物たちだけではなく、人間にも寄生し、影響を与えます。
普段からノミやダニの予防、駆除を心がけることをおすすめしています。
予防接種について

予防接種をすることで病気の予防ができたり、すでに感染していた症状をやわらげることができる病気があります。
生活環境、生活スタイルを考えながらその子に必要な予防接種を行っていきます。
犬のワクチンの種類
狂犬病ワクチン
狂犬病は犬と人だけでなく、全ての恒温動物に感染する人獣共通感染症です。発症すれば治療方法はなく、死に至る恐ろしい病気です。
日本では1957年を最後に症例報告はありませんが、海外の多くの国では、まだ多く狂犬病ウイルスが存在するのが実情です。
なので、侵入にそなえるためにも飼い主さんは自治体に犬の登録を行った上で、毎年4~6月に狂犬病ワクチンを接種しなければいけません。これは狂犬病予防法で義務づけられています。
混合ワクチン
当院では「6種」と「10種」の混合ワクチンをご用意しています。飼い主さんのライフスタイルや犬の行動環境によって決めていきます。
混合ワクチンは混合ワクチンは狂犬病ワクチンと異なり接種義務はありませんが、一般的に存在する伝染病の予防になりますので、外にでかけたり、他の犬と接触の可能性があるようでしたら接種をします。
ワクチン種類にもよりますが、1年1回の接種が必要になることが多いです。
スクロールできます
感染症 | 6種ワクチン | 10種ワクチン | |
---|---|---|---|
犬レプトスピラ感染症 | イクテロヘモラージ型 | 〇 | |
カニコーラ型 | 〇 | ||
クリッポテフォーサ型 | 〇 | ||
ポモナ型 | 〇 | ||
犬ジステンパーウイルス感染症 | 〇 | 〇 | |
犬パルポウイルス感染症 | 〇 | 〇 | |
犬コロナウイルス感染症 | 〇 | 〇 | |
犬伝染性肝炎 | 〇 | 〇 | |
犬アデノウイルス2型 感染症 |
〇 | 〇 | |
犬パラインフルエンザ ウイルス感染症 |
〇 | 〇 |
猫のワクチンの種類
猫の混合ワクチン
猫の予防接種に関して「3種」と「5種」のワクチンをご用意しております。
猫の伝染病の予防や重症化を防ぐために接種します。
親からゆずりうけた免疫との関わりもあり、子猫の時にいつ接種するか、タイミングも重要になります。
スクロールできます
感染症 | 3種ワクチン | 5種ワクチン |
---|---|---|
猫ウイルス性鼻気管炎 | 〇 | 〇 |
猫カリシウィルス感染症 3型 | 〇 | 〇 |
猫汎血球減少症 | 〇 | 〇 |
猫白血病ウイルス感染症 | 〇 | |
クラミジア | 〇 |
健康診断について

無理におすすめすることはありませんが、体調に気になることがあるときは健康診断をすすめることもあります。毎年定期的に検査もできますので、ご興味がある方はご相談ください。
主な検査項目
- 感染症検査
- 血液検査
- レントゲン検査(胸部・腹部など)
- 皮膚科検査
- 超音波検査(胸部・腹部・など)
- 歯科検査
- 便検査
- 尿検査 など
健康診断を受けるタイミング
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0から6歳
若く元気いっぱいな時期から、病気の有無を定期的にチェックする習慣を意識しましょう。
健康診断を通じて「元気で健康な状態のデータ」を蓄積し、シニアになってから異常や病気が見つかった際の比較対象として利用できます。
また、病気の早期発見・早期治療、診断における有効な手がかりになるなど、さまざまな効果が期待できるのです。 -
7歳から10歳
人間に当てはめると、40歳~60歳(大型犬は60歳以上)に相当する年齢です。
犬・猫のなかには、健康診断により病気や異常が見つかるケースも増えてきます。
今まで健康診断をほとんど受けたことがない場合は、まず一度当院にご相談ください。健康診断を受診し、体の現状や今後の対策を一緒に考えていきましょう。 -
11歳以上
人間に当てはめると60歳の年齢です。腫瘍、心臓病、腎臓病など高齢の動物に見られやすい病気も心配になる時期です。
体力的には低下しているため、生活の質の維持を模索しつつ、必要であれば健康診断を取り入れていきます。